公益財団法人 オイスカ OISCA

世界の国の森のおはなし~世界「子供の森」探検ツアー~は、「国際理解」や「環境」について考えるきっかけを楽しく簡単につくれる「かみしばい」です

公益財団法人オイスカ

この教材は、平成25年度子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)助成金の交付を受けて作成したものです。

プログラム一覧

プログラム事例1

みんなで協力!ゴミバスターズ

紙芝居の中でも出てきたゴミ。日本でも自然の様々な場所でゴミ問題が起こっています。ここでは自然の風景を守るために、みんなで協力してきれいにすることの大切さを体験通じて学びます。

ねらい

  • グループで意見を出し合って、方針を決める。
  • 協力の大切さを知る。
  • 自分の意見を発表することができる。

プログラム概要

時間
80分
人数
30名
小学生以上対象(大人、親子参加可)
場所
広い部屋、屋外
準備するもの:ペン(人数分)、裏紙A4サイズ30枚程度、スーパーマーケットの袋か小さなダンボール箱(ゴミ箱用)、ストップウォッチ。

プログラム展開案

  • 導入①<20分>
    • インドネシアについて知っていることを聞く。(宿題で調べてきてもらってもよい。)
  • 導入②<20分>
    • アイスブレイク:部屋の四隅を実施。ポテトチップス、駄菓子、チョコ、おせんべいの4つで、好きなおやつは? という問で、分かれてもらい、それぞれのおやつの主張を語ってもらう。 アイスブレイク終了後、参加者に『これらの食べた後、何が残る?』と問いかけ、次の展開につなげる。
  • 展開<30分>
  • ●ゴミ箱ゲームの体験

    • 小さなカードに番号が書いてあるものをゴミに見立て、全員で協力して、番号順になるべく早くゴミ箱に入れる。ただし、一度に何個もゴミをもって移動することはできない。
    • 移動するときはひとり1個のゴミしか運べない。ルール違反をしたときはペナルティ10秒/回をタイムに追加。スタートから最後のゴミがゴミ箱に入ったところまでタイムを計る。
    • ゲーム中の実施者の役割:タイムキーパー、ルール管理、番号順確認など。

      手順

      1. (ゴミカードを用意しないとき)1枚ずつ裏紙を配り、4枚に切ってもらう。1枚の紙に1つずつ、1から最後(参加者数×4)までの番号を書いてもらう(順番に4周)。 このときにタイムを計ってみるのもよい。ひとりで書くよりずっと早い。
      2. 番号の書かれた紙をくしゃくしゃにしてもらい、ゴミ箱に回収する。説明用に1-10番は別にしておく。。
      3. ルール説明。何人かに協力をお願いして、スローモーションで10番くらいまでのゴミ拾いをやってみせる。
      4. ごみを全部ばらまいて、本番。
      5. 修了後、タイムを想像してもらう。
      6. 作戦タイムを与えて、もう一度やってみる。
      7. 前回よりも、早くなったか遅くなったかを聞き、タイムも予想してもらう。
      8. 時間があれば、3回目をしたいかどうか聞いてみる。さらに作戦をたてて実施。
  • まとめ<10分>
  • 参加者からのふりかえりを聞く。どんなところを工夫したか。よかったところ、悪かったところ。楽しかったところ、おどろいたこと。 ふりかえりの時間を長くとって、たくさんの気づきを引き出して共有する。「もし、これが本当のゴミだとしたらどうだろう」と問いかけてみるのも。

 

プログラム事例2

森って、何?

インドネシアで、近年大きな問題となっている大規模な森林伐採。木材、パームオイル、用地開発、すべて人の生活を支えるために伐採されています。 このまま伐採が続くとどうなってしまうのでしょうか?どうすれば持続可能な森の開発ができるのでしょうか?

ねらい

  • 森の役割を知る。
  • 森が無くなった世界を想像することができる。
  • 森が与えてくれる恩恵を知る。
  • 自分の意見を発表することができる。

プログラム概要

時間
60分
人数
30名
小学生以上対象(大人、親子参加可)

プログラム展開案

  • 導入<20分>
    • 紙芝居読み聞かせ
  • 展開①<10分>
    • 森のいいところって何?(発問)
    • 森のいいところ(私たちの生活に有益なこと)は何かを発表してもらう。
    • 個々を板書しながら、森のたくさんのメリットについて共有し、森に生かされている感覚を持ってもらう。
  • 展開②<10分>
    • もしも森が無かったらどうなる?(発問)
    • もしも森がなかったら、どんな生活になるかを想像しながら、発表してもらい、森の大切さについて、自分ごとにしてもらう。
  • まとめ<20分>
    • いままでの感想を発表してもらいながら、森や身近な自然を大切にしたいという気持を共有し、もっと身近な自然に目を向けてもらうために、近くにある公園や鎮守の森など、 どんな自然の場所があるか発表してもらい、今度実際に行ってみて、いいところや特徴等を宿題として調べてもらう。

 

プログラム事例3

食べてみよう!!世界のお米

紙芝居の中で動物たちが育てていたお米。そのお米はインディカ米(長粒米)。一方、日本のお米はジャポニカ米です。 どちらも同じお米ですが、形や味が違います。ここでは日本と世界の『お米』を食べ比べることで、世界について理解します。

ねらい

  • いろんなお米の存在を知る。
  • お米の種類によって味が違うことを知る。
  • お米を通じて世界を理解する。
  • 自分の意見を発表することができる。

プログラム概要

時間
70分
人数
30名
小学生以上対象(大人、親子参加可)

プログラム展開案

  • 導入①<20分>
    • 紙芝居の読み聞かせ
  • 導入②<10分>
  • 海外のお米への意識付けとして、インドネシアの田んぼがある風景(棚田)の写真とインディカ米の実物を見せ、日本との違いを感じてもらう。

    • 次に、日本のお米に対する意識付けとして、田んぼがある風景の写真とジャポニカ米の実物を見せ、インドネシアとの違いを感じてもらう。
  • 展開<20分>
    • 日本とインドネシアの米文化の違いを、「一般的な食べ方」「料理バリエーション」「米の袋」などの視点で、写真カードとして用意。 どちらの国にそのカードがあてはまるかを3〜4人のグループで考えてもらう。(みんな完成したら正解発表)
    • その後、あらかじめ炊いておいたジャポニカ米とインディカ米の試食。実際に食べて、文化の違いを感じる。
  • まとめ<10分>
    • 体験してみての感想を共有する。
    • 宿題として、自分の家ではどんなお米を食べているのか調べてみる。(産地、購入地、精米法)