フランスからオンドリの "ジャン"

美意識の高いジャーナリスト

 オンドリのジャンは南仏はニースの生まれ。今はパリの小さな出版社で編集の仕事をしています。本業のかたわら、前衛詩を文芸誌に発表する、その世界では名の通った詩人でもあります。毎朝、オフィスの近くのカフェで、5種類の新聞に目を通し、カフェの常連たちと、雑談をかわしてウォーミングアップをするのが習慣です。 パックスのパートナー、ベレニスと彼女の11歳になる連れ子(男の子)ジャン(同じ名)と暮らしていますが、日本のコミックとゲームが好きな男の子の影響で、最近、マンガを読むようになりました。仲が良くて、一見、幸せそうな家族なのですが、実は、困った問題が・・・ジャンは自らウサギや魚をさばくほど料理の腕前はプロ級で、自他ともに認める美食家なのですが、ちかごろベレニスがマクロビオテックに興味をもちはじめ、夕食のメニューをめぐっての喧嘩が頻発しています。食事療法で、アトピーで苦しむ息子の体質改善にとりくんでいるベレニスが、ジャンの美食を非難するのです。さて、多くのパリジャンがそうであるように、ファッションにはちょっとこだわりをもっているジャン。ストレスを発散するかのように、ブティック通いをする今日このごろなのです。