公益財団法人 オイスカ OISCA

世界の国の森のおはなし~世界「子供の森」探検ツアー~は、「国際理解」や「環境」について考えるきっかけを楽しく簡単につくれる「かみしばい」です

公益財団法人オイスカ

この教材は、平成25年度子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)助成金の交付を受けて作成したものです。

プログラム一覧

プログラム事例1

タイってどんなところ?

東南アジアの中心に位置し、ミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアと国境を接する『タイ』。国土は日本の約1.4倍、熱帯性気候で、年間の平均気温は約29℃。人口は約6000万人。国民の95%が仏教を信仰している。タイの日常挨拶は「ワイ」と呼ばれる合掌のかたち。比べてみるとおもしろい。

ねらい

  • タイを知る。日本を知る。
  • タイの焼き畑農業について知る。
  • 人と森のつながりを知る。
  • 自分とタイのつながりに気づく。

プログラム概要

時間
80分
人数
30名
小学生以上対象(大人、親子参加可)

プログラム展開案

  • 導入<20分>
    • タイについて知っていることを聞く。(宿題で調べてきてもらってもよい。)
  • 展開①<20分>
    • 世界地図でタイの場所を確認。日本の場所と比べてみる。
    • 人口について、自分の住む市町村や県の人口と比べてみる。
    • 言葉について、「こんにちは」「ありがとう」<紙芝居を参照>
    • 自然について、熱帯のよいところ。四季のある日本のよいところ。
    • 質問を聞く。答えられないものはあとで調べる。
  • 展開②<20分>
    • 紙芝居の読み聞かせ
  • まとめ・ふりかえり<20分>
    • タイでの植林について、オイスカの活動を伝える。
    • 宿題で日常生活の中でタイを探してみる。テレビ、旅行会社、水など。

 

プログラム事例2

みんなはどう考える? 焼き畑!解決ランキング!

タイでは現在、広域な森林伐採と焼き畑が行なわれ、そこに生息する野生生物の絶滅が危惧されています。 ここでは、この焼き畑という農法が抱える問題をどうすれば解決できるか、自分たちで意見を出し合いながら考えてゆきます。

ねらい

  • 焼き畑のしくみを知る。
  • 焼き畑の問題を解決する為に様々な方法があることを知る。
  • 自分の意見を発表することができる。
  • 人によって解決法の価値観が異なることを知る。

プログラム概要

時間
60分
人数
30名
小学生以上対象(大人、親子参加可)

プログラム展開案

  • 導入<20分>
    • 紙芝居の読み聞かせ
  • 展開<20分>
    • 焼き畑の問題を解決するためには、どんなことが必要か?

      以下の9の解決要素を自分で判断し、ランキング付けをする。

      1位が一番効果的な方法。また自分でオリジナルの解決法も考えて最終的は10の要素でランキング付けをおこなう。

      • 焼き畑をやめる
      • 引越しをする
      • 政治、法律を変える
      • 植林する
      • 小規模な焼き畑にする
      • 先進国による援助に頼る
      • 1人子政策で国全体の食料を減らす
      • 食料はすべて輸入にする
      • 食べ物を変える
  • まとめ<20分>
    • 近くにいるもの同士でランキングの発表、共有し、他の人のランキングと何が違うのかを意見を交わしながら比較する。
    • 最後は個々のランキング貼り出して参加者全員で考えを比較する。

 

プログラム事例3

お家で発見、ウチの中の木をさがそう!

タイやインドネシアなどから多くの木材を輸入している日本。その背景で大規模な森林伐採行なわれ、 現在そこに生息する野生生物の絶滅が危惧されている。一方そんな中でも、私たちの生活は『木』に支えられている。ここでは、 暮らしの中の木製品に意識を向け、どれだけ「木」から恩恵を受けているかを理解する。

ねらい

  • 身近な木製品について知る。
  • 暮らしは「木」の製品によって支えられていることを知る。
  • 木製品の原材料はほとんどが輸入であることを知る。
  • 自ら進んで課題に取組むことができる。

プログラム概要

時間
70分
人数
30名
小学生以上対象(大人、親子参加可)

プログラム展開案

  • 導入<20分>
    • 紙芝居の読み聞かせ
  • 展開<30分>
    • 焼き畑でたくさんの木が切られている背景に、南洋材の輸出もあることを押さえながら、 私たちの生活が「木」よって支えられていることを伝える。
    • 私たちの暮らしの中でどれだけ「木」を使っているものが多いか、生活の中にある木製品を発表してもらう。(板書する)

      <イス・机・ドア・しゃもじ・お椀・鉛筆など>

    • 4〜5事例程度まで発表した後、この作業の続きを個々で考えて、記述してもらう。
  • まとめ<20分>
    • 個々で書いた木製品について発表してもらう(事例で発表したもの以外で)