[絵本マガジン]

絵本シリーズ


身近におこる環境破壊に危機感を感じた世界の動物たちが、人間たちには「もうまかせておけない」と、ドイツの森でかんきょう会議を開催します。

集まったのは、ドイツからハリネズミの「ハリィ」、 アメリカからワシの「ワッシ」、インドからトラの「トラジー」、 日本からタヌキの「タック」、ブラジルからワニの「ワニール」、 イギリスからウサギの「Dr.ラビ」 、ケニアからゾウの「ゾウママ」。6巻からは韓国から犬の「キイヌ」、北海からアザラシの「アーシィ」、フランスから雄鶏の「ジャン」、中国から竜の「リンリン」が加わり、7巻にハイエナの「ハイダラ」が加わります。主にこれら12匹の動物たちを中心に身近な環境問題をテーマに話しあいます。
 
7つのテーマ
「森」「ゴミ」「クルマ」「エネルギー」「食」「海・川」「生物」








[日本語版]

  Vol.1「動物たちの地球会議はじまる!」

タヌキ日本代表 世界各国から非難の矢 あわやピンチ「もう、人間たちにはまかせておけないよ!」環境の危機を感じた動物たちは、世界各地からドイツの森に集まり会議を開きます。持参した弁当のワリバシを、いきなりブラジルのワニに非難された日本のタヌキ。アマゾンのジャングルの減少は、本当にワリバシが原因なのでしょうか?ワリバシをめぐって、動物たちのカンカンガクガクの議論が展開します。



  Vol.2「発明で解決!ゴミ問題」

動物たちのまわりは食いちらかしたゴミの山動物たちがお弁当を食べ終えたあとはゴミだらけ。どうも日本のタヌキとアメリカのワシのせいらしい。大量消費の使い捨てが非難の的になっても、ワシは、使い捨ての便利さを主張し「リサイクルでゴミ問題は解決する」とうそぶきます。アルミ缶のリサイクルをめぐり、賛否両論とびかう中で、ゴミを減らすユニークなアイディアがでてきました!



  Vol.3「超マイカー宣言!」

排ガスムンムン地球の大敵、わかっちゃいるけどやめられないクルマが大好きなアメリカのワシ。インドのトラやケニアのゾウから非難が集中しますが、いまひとつピンとこない様子です。クルマの排気ガスのせいで、地球温暖化がすすみ、それが地球の砂漠化という深刻な事態をまねいていたのです。とはいえ、いまさらクルマ無しの生活など考えられないワシとタヌキ。 いったいどうしたらいいのでしょうか?インドのトラが悟りの境地でひらめいた答えとは?



  Vol.4「つくろうよ!未来のエネルギー」

エネルギーのムダづかい、節約すればそれで解決? ブレーカーは切ってあるし、プラグも全部抜いてあるドイツのハリネズミの家。 いったいどうなっているの?未来は深刻なエネルギー不足。風力発電や太陽発電なども普及にまだまだ時間がかかりそう。そこでインドのトラが究極の解決策を提案するのですが・・・



Vol.5「グルメについて(仮題)」
グルメが地球を滅ぼすの?

Vol.6「海と川について(仮題)」
めぐる、めぐる。水が地球をかけめぐる

Vol.7「動物について(仮題)」
会議は終わってみたけれど、みんな帰る家がない?






[絵本シリーズ案内]


Vol.1のテーマは「森」です。


 司会役のドイツのハリネズミ、ハリィが、開会の挨拶をしようとする間もなく、それぞれお弁当を広げはじめた動物たち。寿司弁当のワリバシを見たブラジルのワニが「アマゾンのジャングルが破壊されているのはこのワリバシのせいだ!」と、いきなりタヌキにつめよったことをきっかけに、「使い捨て」をめぐっての激しい議論が展開します。ワリバシの使い捨ては「もったいない」と、インドのトラとケニアのゾウも日本タヌキを非難し、アフリカの砂漠化もワリバシのせいだ言い出す始末。「ワリバシは日本の習慣なのに」と困惑するタヌキのかたわらで、アメリカのワシは使い捨てのファーストフードの容器の便利さを力説します。イギリスのウサギは、森林の減少が地球温暖化の原因だと説明し、森林破壊の深刻さをデータで示しますが、本当にブラジルのジャングルの減少は、日本のワリバシのせいなのでしょうか?動物たちは話し合いを進めながら、ワリバシに対する誤解や勘違いに気づいていくのです。





Vol.2のテーマは「ゴミ」です。
 お弁当を食べ終わった動物たちのまわりには、寿司の箱やドリンクのアルミ缶、ペットボトル、ハンバーガーの包み紙など、たくさんのゴミが散乱しています。ドイツのハリネズミの「ゴミを出しすぎる。アルミ缶を捨てるのは資源の無駄遣い」との非難に対し、「リサイクルすればいいじゃないか」と開き直るアメリカのワシ。ところが、「アルミ缶のリサイクルにも電気が必要」とのイギリスのウサギの説明を聞いて、ブラジルのワニは「電力を作るためにアマゾンのジャングルが犠牲になっている」と怒ります。またもや動物たちの非難のまなざしにさらされる日本タヌキ。すると、動物たちは、ゴミをださないでもすむためのさまざまな提案をだしてきます。瓶のリユースを勧めるケニアのゾウや、「ドイツではマイポット持参が当たりまえ」と説くハリネズミに対し、日本タヌキは自動販売機の便利さを強調します。そして、アメリカワシは、ゴミをださないためにすてきなものを発明したようです。





Vol.3のテーマは「クルマ」です。

 動物たちがお弁当のゴミを片づけている間に、コーラを買いにでたアメリカワシは、なんと自動車で戻ってきました。これに対し動物たちは非難ごうごうです。ワシが大好きな大きな自動車に乗ることで、二酸化炭素が排出され、それが地球温暖化につながり、地球各地で近年生じている洪水や砂漠化の原因となっていることをイギリスウサギが説明します。事態の深刻さをやっと理解し、しょげかえるワシに対し、「車に乗らずに歩こう」と提案するインドのトラとアフリカのゾウ。一方で公共交通を見直したドイツの実例を紹介するハリネズミや、技術での解決を提唱するタヌキですが、ワシはどうしても大きいクルマに乗りたい様子。そんなワシに、トラが突拍子もないアイディアをだしてきたのです。





Vol.4のテーマは「エネルギー」です。


 木枯らしの舞う寒い森からハリネズミの家へと移動した動物たち。ブレーカーを落とし、家中のコンセントを抜いていたハリネズミに、その理由を尋ねたワシとタヌキは、待機電力の説明をうけ、びっくりしてしまいます。「もっと照明を明るく!」「暖房ももっと温かく!」と頼むワシとタヌキに、「ぜいたくを言うな」といましめるトラとゾウ。ハリネズミも「エネルギーを節約しよう」とさとします。ブラジルのワニとインドのゾウは、「地球の限りある資源を世界の一部の国々だけが大量消費していて、貧しい国では電気さえ使われていない」と、エネルギー格差に怒りをぶつけます。これに対し、ハリネズミとタヌキは、ソーラーシステムや風力発電などの新しいエネルギーの可能性に触れ、未来への希望を語るのですが・・・





Vol.5のテーマは「食」です。

 お腹をすかせた動物たちに、ハリネズミがふるまった手料理はエビのたっぷり入ったトマトソースパスタ。大好きなエビにかぶりつくタヌキに、「日本が世界のエビを食いつくす」とイヤミを言うブラジルのワニ。「エビは養殖すればいい」と反論するタヌキですが、実はその養殖が環境破壊の原因になっていたのです。産地や季節を問わずにいつでもおいしいものを食べたいと主張するタヌキやワシに対し、動物たちは、日本の食糧自給率の低さや、マグロの空輸などのフードマイレージの高さを指摘します。アフリカのゾウは地産地消をすすめ、旬の野菜を食べることを勧めます。冬のドイツでトマトを食べることに大きな環境負荷がかかっていることも指摘されたハリネズミもうつむいてしまいます。さらに、食べきれなくてパスタを残したタヌキに対し、「食糧を無駄にするな!」とまたもやブラジルのワニの厳しい批判が。ダイエットをしているハリネズミのドイツも食糧には恵まれている数少ない国。世界のほとんどで「飢え」があることをイギリスのウサギが説明するのですが、でも、誰でもおいしいものは大好きです。いったいどうすればいいのでしょうか?


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