せかい!動物かんきょう会議の活動レポート(2020年3月)
2020年3月27日

地球は人間だけのものじゃない。だから人間たちだけにまかせちゃいられない!
異文化コミュニケーション手法で、クリエイティブでチャレンジ精神旺盛な「次世代人財」を育成する。

 

株式会社ヌールエ デザイン総合研究所 代表
せかい!動物かんきょう会議プロジェクト
原作者&総合プロデューサー イアン筒井

 

 

SDGs +1(子どもたち)

SDGsは「環境×社会×経済」の3要素で語られることが多く、SDGsの17項目をバラバラにして自分たちの活動をカテゴライズするために使用されているようにも見える。しかし、子どもたちが生きる未来社会の課題は17 項目全てが関係し合っているということを忘れていないだろうか?

スウェーデンの16歳のグレタさんは、大人たちに“未来を返して”と怒っている。どうしたらいいのかが分からないから問うたのである。オーストラリアの森でコアラやカンガルーなど多くの野生動物が大量に死んでいくニュースを目の当たりにした子どもから、「お父さん、どうして誰も火を消すことができないの?」と質問された時、ちゃんと答えることができるだろうか? 実は、私たちは、このようなテーマを本気で考える体験をほとんどしてこなかった。答えてくれない大人たちに幻滅し、未来世代から無責任だと言われているのだから、もっと本気でSDGsの本質と向き合い、それを態度で示していく必要があるのではないだろうか。

 

「動物になってみる」すると「新たな世界」が見えてくる

「動物かんきょう会議」は、1997年の地球温暖化防止京都会議(COP3)と共に始まった。「動物になって考えよう!」を合言葉に、世界の子どもたち、大学生、大人たちが、さまざまな動物や生き物の立場に立って参加する。そして、他者を尊重し、認め合い、心を開いたコミュニケーションを重ねていく。このような体験型ワークショップを通して、多角的な視点でものごとを捉え、未来の幸せな地球環境をつくる人財育成を目指している。
2002 年に絵本マガジンシリーズ『動物かんきょう会議』を発行し、10 年にはNHK の Eテレにて全国地上波放送のアニメシリーズ(1話5分 全20 話)を製作した。15 年に、環境省のESD(持続可能な開発のための教育)環境モデルプログラムに上位採 択され、2017 年に第11回キッズデザイン賞の優秀賞「消費者担当大臣賞」を受賞している。

 

UBE で「未来を担う人材育成」 

2018年に山口県宇部市の久保田后子市長とご縁をいただき、全国初の全園生息環境展示の「ときわ動物園」の特徴を活かしたオリジナルプログラムがスタートした。このプログラムでは子どもたちが、檻おりがなく生き生きと動き回る動物たちを間近に見て、専門家である飼育員から動物の生態と生息地の実情を学ぶ。例えば、「シロテナガザルの生息地であるインドネシアでは森林伐採され生息地が奪われています。伐採後はパーム油をとるためのヤシの木を植林するのですが、木の枝から枝へと移動するシロテナガザルにとって、枝のないヤシでは生活できずに活動エリアが分断されてしまうのです」と。動物たちにとっては植林しているからいいということではないのだ。パーム油は加工食品や洗剤などの材料として私たちの日常生活で使われている。シロテナガザルのすみかの危機は、私たち日本人の生活ともつながっている事実を伝えている。動物たちの味方となった子どもたちは「何とかしなきゃ!」と知恵を絞ることになる。

SDGs 未来都市の29 都市の1つに選定された宇部市が掲げるテーマは「未来を担う人財育成」である。当プロジェクトは最も若い世代の子どもたちを対象とした「こどもSDGs」の取り組みだ。実施2年目となる今年は、宇部市主催の下、市民・山口大学の学生・協賛企業の日本航空からの有志社員など、総勢約50 人の大人がインストラクター養成講座を受けてファシリテーター役となった。そして、各回20 人程度の小・中学生たちと「人間から受ける脅威」をテーマに動物会議(1会議 90 分・計7会議)を重ね、ときわ動物園での全体会議では63人の小・中学生が合同で話し合い「動物宣言」を発表した。

 

子どもたちを18 番目のゴールに

今年の動物かんきょう会議では、キッズデザイン賞審査委員長の益田文和氏が、自らがデザインした『18 番 KIDS AS FUTURE GENERATION』を発表した。SDGs の17項目に+1した18番目の項目である。それは《子どもたちが大人になったとき、自然といっしょに楽しく暮らせる社会をつくろう》だ。「人間たちが自分たちの利益だけを追求してきた結果、予想を超えたスピードで破壊されていく地球環境を目の当たりにしている。それなのに大人たちは真剣にこの問題に取り組もうとはしていない。だから動物たちと相談するんだよ」と。
「SDGs +1(子どもたち)」ビジョンは、私たちの生活スタイル x 社会システム x 経済システムに、新たな着眼、アイデア、そしてイノベーションを生みだしていくものである。自然、動物たちに共生させてもらえる人間たちのあるべき姿を、未来世代を交えて本気でクリエイトしてみようではないか。

 

 

イアン筒井(いあん・つつい)
株式会社本田技術研究所(HONDA  R&D)の研究員として「人が死なない自動車」の研究が最初のテーマ。1995 年ヌールエ デザイン総合研究所を創立。1997 年よりオリジナルコンテンツ『動物かんきょう会議』を総合プロデュース。 www.nurue.com

せかい!動物かんきょう会議 https://world-ace.com

 

グローバル経営3月号(発行元:一般社団法人日本在外企業協会)にて、「せかい!動物かんきょう会議」の活動レポートを掲載いただきました。1頁公開。

https://joea.or.jp/wp-content/uploads/2020_03_028.pdf

 

 

新宿発、世界へ!の動物かんきょう会議が「しんじゅく逸品」に!
2020年3月27日

1997年、新宿区の目白を拠点にしたデザイン総合研究所から生まれた「動物かんきょう会議」。2002年に新潟市の印刷会社の協力のもと、絵本シリーズ「動物かんきょう会議」の発行がはじまりました。当時、全国書店への流通コードがなかった弊社は、本の地産地消があってもいいじゃないかとばかりに「目白特産本です!」とアピールして目白・池袋界隈の書店(野上書店、リブロ、旭屋書店、ジュンク堂本店、パルコブックストア)にお願いし、「入り口正面での今月の新刊本コーナー」「6段平積み」「展示販売会」「新聞記事をつかったPOPアピール」などなどいろいろなことをさせていただきました。

この原作本シリーズは、本プロジェクトの原点です。

2020年3月。新宿区発行の「しんじゅく逸品」ブックに絵本マガジン「動物かんきょう会議」シリーズを掲載いただきました。

 

 

 

小冊子「新宿でしたい 新19のこと」より


 

野けもの未来会議 in SDGs未来都市UBE(1月セッション 全4回)
2020年1月18日

野けもの未来会議(全4回)

テーマ:第3回せかい!動物かんきょう会議 in SDGs未来都市UBE」
・活動計画ブレスト

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第1回:吉部小学校セッション
2020年1月22日(水)15時〜17時
「動物会議」体験後の深めるプログラム内容が主なテーマです

場所:吉部小学校 理科室
〒757-0401 山口県宇部市大字東吉部3425−1

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第2回:海辺セッション
2020年1月23日(木)11時〜13時
宇部モデルの継続と発展が主なテーマです

場所:カフェテラス ラ・メール
〒755-0241 山口県宇部市大字東岐波648−1

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第3回:ときわ動物園セッション
2020年1月24日(金)10時〜12時
ときわ動物園ワークが主なテーマです

場所:ときわ動物園 モンスタ館
〒755-0003 山口県宇部市則貞3丁目4−1

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第4回:山口大学セッション
2020年1月24日(金)18時〜19時30分
日本と世界と子どもたちが主なテーマです

場所:山口大学
〒753-8511 山口県山口市吉田1677−1

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「せかい!動物かんきょう会議in SDGs未来都市UBE」(こどもSDGs会議)は参加者、宇部市民、山口大学生、学校の教職員、ときわ動物園、協賛パートナーの日本航空の従業員、東京・福岡・神戸などからの参加者、多彩なバックグラウンドをもつ大人たち《のべ100人》がファシリテーター役となり、子どもたち《のべ220人》と環境会議をしました。双方に発見と実りあるプロジェクトとして終了することができました。


https://world-ace.com

 

宇部プログラム参加メンバー以外の方も参加歓迎です。
ご興味がある方は、個別にご連絡をください。

株式会社ヌールエ デザイン総合研究所
https://nurue.com