【伊豆のアクティビティ】全体像。萱場さんのマインドマップより
2017年10月28日

動物かんきょう会議プロジェクトでは、人間脳に加えて、動物脳に働きかけることで「五感以上の感覚」とつながる体験プログラムを目指しています。

「世界のイノベーションは、常に個人的な勘と閃きから生まれた。そして、やった奴にしかわからない」

3年前から、マインドマップのプロインストラクター、萱場さんは私たちのプロジェクトの仲間です。「拡張思考」の見える化は見事です。マインドマップは、「せかい!動物かんきょう会議」には欠かせないものです。

 

【Good Job!】一角サイの「リノ」さん。フェイスペイントでなりきりました!
2017年10月26日

「せかい!動物かんきょう会議 in 南伊豆」でもっともフェイスペイントでインパクトがあったのは、インドネシアからきた「一角サイのリノ」さん。仕掛けたのは、隣に座る日本の子ども「ダンス好きのクマ子」さん。

最初の頃は、相手の顔にペイントすることに戸惑っていたクマ子さん。
明るいリノから何度も「だいじょうぶよ! OK、カモ〜ン♩」と呼びかけられていくうちに、リノの特徴「白い角」を描くため、鼻頭に白い顔料をベチャリ。その後は、筆がどんどん進んでいきました。リノのあまりのインパクトにみんな大受けです。インドネシアから来日した先生と、日本の子どもとの、すばらしいコミュニケーションでした!

 


【フェイスペイント前】

【フェイスペイント後】

【一角サイのリノの原画】

【はじまったら止まらない】

【動物かんきょう会議でのリノ】


【明るい演技で盛り上げてくれました!】

 

 

【動物会議】日頃から感じていること、 人間たちへ言いたいことなどを聴きながら進行します
2017年10月25日

世界チームはインドネシアとミャンマーの子どもたち5名と、学校の先生、オイスカスタッフ(通訳)で4名、計9名。日本チームは青山学院生4名と一般人6名、計10名、合計19名で会議しました。4つのテーブルに別れて、各自が持参した「動物キャラクター」を紹介後、「動物の絵」からインスピレーションしたイメージを日本と世界がペアになって、お互いにフェイスペイントします。

 

【せかいの動物たち】

 

各テーブルには、世界の子どもたちを中心に5〜6人でチームをつくります。リーダーが進行役になり場をナビゲートしながら、動物たちから情報を引き出していきます。

「スマトラトラのマウマウ」の自己紹介を動画で一部を紹介します。
「森に住んでいる7歳。小学2年生。家族は3人でおかあさん、おとうさんと妹がいます。友達は、象、蝶々とカラスです…」 とつづきます…

 

【せかい!動物かんきょう会議 in 南伊豆(その4)】スマトラトラのマウマウの自己紹介。森に住んでいる7歳。小学2年生。家族は3人でおかあさん、おとうさんと妹がいます。友達は、象、蝶々とカラスです… とつづきます

イアン 筒井さんの投稿 2017年10月23日(月)

 

昼食後は、いよいよ動物会議がはじまります。
リーダーはミャンマーやインドネシアの動物たちが日頃から感じていること、「人間たちへ言いたいことはありますか?」などと質問し、上手に考えを引き出しながら会議を進行していきます。

「人間と動物は共存できると思いますか?」
「他の動物たちは、どう思っていますか?」
「人間にどうしてもらいたいですか?」

ワールドカフェスタイルで定期的にシャッフルし、多彩な動物たちの意見を聴き、意見を伝える体験をとおして、自分の考えを深めていきます。

そして終盤、会議に参加した動物は、他の動物たちへアイディアや感想、意見等をプレゼントしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【日本の動物たち】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【Report】せかい!動物かんきょう会議 in 伊豆ユネスコ自然学校
2017年10月24日

今回は、公益財団法人オイスカが招聘するインドネシアとミャンマーの子どもたちと、動物になって未来を考える「せかい!動物かんきょう会議 in 伊豆ユネスコ自然学校」を計画しました。台風21号の接近の影響で、伊豆ユネスコの森の中でのアクティビティは断念。近隣の下賀茂熱帯植物園を貸し切っての雨天プログラムに急遽変更しました。

内容は残念ながら半分になりましたが、世界の子どもたちとの交流は、いつもわたしたちのマインドを、素直な明るさを持ってリセットしてくれます。オイスカの皆さん、博進堂・青山学院・伊豆ユネスコクラブ・他関係者・参加者の皆さん、ありがとうございました。以下、簡単なレポートです。

動物かんきょう会議プロジェクト
代表:筒井一郎(イアン)


日時:2017年10月22日(日) 10:00 – 17:00
会場:南伊豆 下賀茂熱帯植物園

主催:
せかい!動物かんきょう会議プロジェクト
株式会社ヌールエ デザイン総合研究所
公益財団法人オイスカ
株式会社博進堂
青山学院ヒューマン・イノベーション・コンサルティング株式会社

協力:
株式会社キャラクターラーニングメソッド
株式会社ジェイブレインホールディングス
株式会社カヤバ
伊豆ユネスコクラブ

協賛:
赤田物産株式会社

 


オイスカニュースより

On 22nd October, the CFP goodwill ambassadors participated in the workshop on the environment in Izu. Because the typhoon was approaching, the venue was changed from in the forest to the seminar room in the botanical garden. The children and the Japanese participants made animal characters and were divided in 4 groups. They discussed about the environment problems in each country and how to solve the problems from the perspective of the animal characters. Through the workshop, the children realized again the problems which their country had and learned the various ideas and opinions to solve those problems.
We will stay one more night in Izu, but tonight the typhoon will make its closest approach here. Hope it will pass over soon without leaving any damages.

22日は、伊豆にて「世界!動物かんきょう会議」のワークショップに参加。台風が近づいていたので、森の中で予定していたワークショップは植物園のセミナー室に場所を変更して行いました。子どもたちと日本人の参加者たちは、動物のキャラクターを作り、4つのグループに分かれて、各国の環境問題やその問題をどうやって解決すればよいのかを動物キャラクターの視点から話し合いました。親善大使の子どもたちにとっては、課題を共有することで、自分の国の問題が抱える問題に改めて気付くとともに、問題解決に向けたさまざまなアイデアや意見を学ぶ機会になったようです。今晩は台風が最接近。何事もなく過ぎ去りますように。

 


 

【動物キャラクターの紹介(インドネシアチーム)】


スマトラトラの"マウマウ"

スマトラゾウの"ブーブー"

エランジャワ(ワシ)の"ガルーダ"

 

【動物キャラクターの紹介(ミャンマーチーム)】

ありの"ミースーティ"

シラサギの"ボーシュエビャイン"

一角サイの"リノ"

亀の"ニュニュ"

しかの"カカ"

うしの"ミーミョ"

 


【動物キャラクターからのインスピレーションをフェイスペイントで表現】

 

 

 

 

 


【各チームでポーズ】

 

 

 

 


【熱帯植物園を見学】

 

 


【せかいの動物たちとかんきょう会議】

 

 

 

 


【各チームのリーダーを中心に話し合った内容を発表】

 

 

 

 


【みんなで踊った】

 

 


【記念写真】

 

 

 

長時間お疲れさまでした!

 

 

 

 

 

【キッズデザイン賞】審査員によるオープニングトークより
2017年10月24日

 

益田氏:
動物かんきょう会議とは、すごく良いテーマだと思います。
自分たちが今、買うもの、あるいは食べるもの使うものというのはそれはどこで誰が作っていてその影響がどのようになっているかということを知ろうとする気持ちというのはすごく大切だと思います。

動物かんきょう会議は、自分が動物の立場になって考えるというすごく深みがあるのですが、自分たちが何かを買って使う、それは動物たちの生態や暮らしにどのような影響があるのか、命にはどう影響するのかを見ていくと、その想像力がとても広がっていくのですね。

そうなると大人が勝手に「安いから買ってきたよ」ということに対して、子どもたちが「ちょっと待ってよお母さん」という批判力がついてくるわけですね。

そうしないと我々にとっての幸せというのは誰かの不幸の代償という関係が死ぬまで見れない人間になってしまいます。そうするといくら我々が手厚く子どもの安全をと言ったところでおそらく世界には受け入れてもらえないですね。

冒頭でも申しましたが我々だけが幸せになれば良い、我々だけがお金が儲かれば良いというものでは絶対にありません。

世界中の中でも一番お金持ちの一番重宝されている子どもたちをさらに大切にしますと言ったところで、明日のご飯をどうやって食べさせるか悩んでいるお母さんが世界中にいっぱいいるわけですから、そういう人たちの共感など受けられるわけがありません。そこはこれからの日本は特に注意深く考えていく必要があります。

 

赤池氏:
そうですよね。そういう意味でも内閣府は偉いなと思いまして。
環境大臣賞だとジャストなのですが、そうではなく生物多様性に意識した消費活動に決めたということはきちんと意味を深読みして消費者担当大臣賞ということは、ちゃんと見識があるなと思いました。

そうい意味ではSDGsシリーズで17のゴールがあるので生物多様性だけではなくて消費活動ひとつとっても様々な可能性があるのだということそういういくつかのウインドウの中から子どもに対する消費活動の啓発というのは今回の動物かんきょう会議以外にも様々な展開が可能ですよね。

 

益田氏:
そうですね。
紅茶の話ですが、どこで採れた紅茶なんだ?という話ですね。
どうしてコーヒーは赤道直下のコーヒーベルトで採れるのか、その後、すぐにあっという間に植民地政策に繋がっていくわけですよね。
そういうことを大人は知りたくない。
それをお金に変えることばかり考えていますね。

子どもの方が、おそらく気づいて選択していくと思うのですね。
そういうことをこの賞が少しでも手伝えればすごく良いことだと思うのですね。

(中略)

 

 

赤池氏:
価値というのは確信されているわけですね。さっきのトレインもそうですよね。

合理的に通勤通学の足になるだけではなくてちゃんと乗っている人は地域の景観を楽しむとか、価値とか意味をもう一度見直すことで、もしかすると、ありもののままでもチャーミングなキッズデザインというものがいつでも生み出せていけるのかなと思っています。

 

益田氏:
キッズデザインと言っていますが、このまま放っていくと段々とシニアデザインに繋がっていくと思うのですよ。

実はそういう軸で見ているデザインはないのですよ。今はキッズですが50年、60年経つと間違いなくシニアになっていきます。つまり高齢者デザインでもあるのです。少し変な言い方ですけど。人の一生というものをスケールとして持っているデザインという風に考えるととても広がりがあるような気がします。

それとインターナショナルなプログラムの展開、同じ人間なのだからというそれができてきたら、非常に面白い視点が生まれてくるような気がします。

 

【Workshop】せかい!動物かんきょう会議 in KAI日本語スクール
2017年10月19日

大久保のKAI日本語スクールで日本語を勉強している留学生たちと、地元小学校の子どもたちとで12月に交流プログラム「せかい!動物かんきょう会議 in 大久保」を実施します。

第1回オリエンテーションでは、インストラクター役の留学生たちが、動物キャラクターをクリエイトするワークショップを体験しました。

 

 


【募集終了】せかい!動物かんきょう会議 in 伊豆ユネスコ学校
2017年10月5日

 

せかい ! 動物かんきょう会議 in 伊豆ユネスコ自然学校

「動物になって考えよう」が合言葉! 大自然の中でさまざまなアクティビティを体験します。 そして、日本と世界の子供たちが地球の未来について話しあい、考えあいます。今年は、ミャンマー とインドネシアから植林活動や環境を守る活動をしている子どもたちの代表が来日します。動物 になってワイワイガヤガヤ。いつもと違うたった2日間が、一生忘れない体験となるでしょう。 ※基本言語は日本語です。(各国言語の通訳がつきます)

 

日 時 :2017年10月21日(土)・22日(日)
集合場所:10月21日(土)14時 伊豆急下田駅改札前
会 場 :南伊豆ユネスコ自然学校
募 集 :小・中学生 4名(終了)
参加費 :子ども 8,000円(宿泊費+食費+交通費等)
※現地までの交通費は各自負担(新宿駅集合コースの場合、スタッフが同行します)

主催:
せかい!動物かんきょう会議プロジェクト
株式会社ヌールエ デザイン総合研究所
公益財団法人オイスカ
株式会社博進堂
青山学院ヒューマン・イノベーション・コンサルティング株式会社

協力:
株式会社キャラクターラーニングメソッド
株式会社ジェイブレインホールディングス
一般社団法人日本茶アンバサダー協会
株式会社カヤバ
伊豆ユネスコクラブ

協賛:
赤田物産株式会社
株式会社利招園茶舗

問い合わせ:株式会社ヌールエ デザイン総合研究所(担当:筒井)
ian.tsutsui@gmail.com

 

 

 

主なアクティビティ

【1日目】
14時 伊豆急下田駅集合 (新宿発の場合、10時集合)
15時 森林体験、日本の里山探検
17時 動物キャラクターづくりワークショップ
(夕食)
20時 星空体験

【2日目】
6時 太平洋の海岸で朝日体験
(朝食)
10時 せかいの子どもたちと交流
   森林アドベンチャー
(昼食)
13時 動物になって考えよう
   ワールドティーバーティ
   記念写真撮影
16時 伊豆ユネスコ自然学校を出発
→伊豆急下田駅解散(17時)
→新宿着(21時)

 

【2016年の関連イベント】

【レポート】アートで国際交流 in 練馬区立美術館

 

伊豆ユネスコクラブ公式サイト(伊豆ユネスコクラブ


 

 

 

【プレゼンテーション】キッズデザイン賞フォーラムで動物かんきょう会議をご紹介
2017年10月3日

本日は、みなさまにうれしいご報告があります。
「せかい!動物かんきょう会議」が第11回キッズデザイン賞で『消費者担当大臣賞』を受賞いたしました!

1997年の地球温暖化防止京都会議にあわせて発足した「動物かんきょう会議」プロジェクトが20年目を迎えた節目の年にいただいた賞は、キッズデザイン賞の「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」部門です。

>> キッズデザイン賞 公式サイト
>> 第11回キッズデザイン賞 各賞受賞作品一覧

今日までプロジェクトを応援くださっているみなさまのおかげです。
どうもありがとうございます!

当日のシンポジウムでは、プレゼンテーションの機会をいただきました。

総合プロデューサー:イアン

 

 


 

みなさん、こんにちは。動物かんきょう会議プロジェクトの総合プロデューサーの筒井です。本日は、「消費者担当大臣賞」というすばらしい賞をいただきました。どうもありがとうございます。わたしたちのプロジェクトを簡単に紹介します。

 

 

日本と世界の子どもたちが創発。せかい!動物かんきょう会議。キャッチフレーズは、“Growing up together” 。動物になって考えようが合言葉。子どもたちが大好きなアニメーションを使用して、次世代の日本と世界の子どもたちが、地球の未来について話し合い考え合う「教育コンテンツ番組」を含む総合エデュテイメント事業です。

 

 

きっかけは1997年。京都で開催された地球温暖化防止京都会議をきっかけにスタートしました。

 

 

その後、2002年には絵本シリーズを、2010年に、1話5分、全20話のショートアニメシリーズをつくり、子どもたちと共有する物語ができました。

 

 

わたしたちが考えた、子どもたちとのアクティビティはこんなイメージです。動物キャラクターになってしまえば、もはやそこには国境も国籍もありません。男でも女でも、年齢差さえも越えられる。そんなボーダーレスな状態をデザインしたいと考えました。そして、フェアな環境での子どもたちとのコミュニケーションをとおして発見したり、アイディアを引き出したい。それがこの企画のコンセプトです。

 

 

NHKでのアニメーション放映をきっかけに、小学校の教室に進出しました。5分間のアニメーションで動物たちが問題提起します。このアニメには答えがありません。この「アニメの続き」を子どもたちと先生たちとで話し合っていくというものなのですが、小学校の高学年になるにつれて、教室の中がどんどん静かになっていく。ペーパーの課題にはしっかりと答えていますので、考えていないわけではないのです。でも教室の中は静かになっていく……。なんでだろう? どうも「いじめ」問題などの心のストレスがあるということがだんだんとわかってきました。

 

 

同時期に、わたしたちは同様のアクティビティを海外の子どもたちともはじめました。絵を大きく描き、そしてどうどうとプレゼンテーションするその姿を目の当たりにして、わたしは次のステージが見えてきたのです。

 

 

それは、世界の特にアジアで、プリミティブな生活環境で生きている子どもたちの生きる力が、日本の子どもたちにいい影響を与えるにちがいない。そういう着眼のもと、「動物かんきょう会議」は、「せかい!動物かんきょう会議」へと進化しました。

 

 

わたしたちは、具体的にSDGsの課題に取り組んでいる団体、NPOまた企業とコラボレーションしています。例えば、公益財団法人オイスカ。せかいの森を守ることをテーマに、せかい33カ国、4000を超える学校で木を植える活動を展開しています。日本の場合、「森」というと、間伐とか間伐材の利用がテーマとなりますが、インドネシアの場合、「急激な都市化による森林破壊」、タイの場合は「無計画な焼畑」、フィジーであれば「サンゴの森の白化」。などと同じ「森」でも課題が違います。そのような内容を子どもたちとシェアしていきます。

 

 

わたしたちの活動は今、世界に広がっています。2016年、この新企画を日本とカナダで共同開発していくことで合意しています。それも、われわれは日本語、カナダはフランス語です。あえて英語をプラットフォームとしない中でのコミュニケーションに挑戦します。自分たちの言語こそがクリエイティブの源だということを信じて、あえて自国の言葉でコミュニケーションすることにこだわっていきます。

 

 

このたび、キッズデザイン賞をいただきました。消費者担当大臣賞。この消費者教育という視点は、20年間活動してきて、はじめての着眼です。わたしたちは、このプロジェクトを、学校での運動会と同じような体験プログラムとして普及させていきたい。幼少期に世界の同級生とリアリティをもってつながる。その結果、中学・高校と過ごし方が変わる。スマホゲームよりも、世界の課題を解決していくことの方が、エンターテイメント、楽しいことなんだというマインドになるようなきっかけになってもらいたい。そして、世界の貧困、争いのない世界を目指して、これからも頑張っていこうを心を新たにしました。本日は、どうもありがとうございました。