現在、2002年から開催してきたWeb上での読者参加型コミュニティサイト「http://i-debut.jp/animals」は2009年12月をもって終了しました。
これまでのご参加ありがとうございました。
現在、参加カードのID&PWは無効となっています。
これまで多くの読者のみなさまからいただいたご意見を参考にしながら、新たなコミュニティサイトの開催にむけて企画準備中です。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
このたび、動物かんきょう会議の仲間となったマーモットのティモは、オーストリアのチロル州からやってきました。
この地に生を受けてはや50年。雄大なアルプスの山々に囲まれたチロルの自然をこよなく愛するティモは、曽祖父の代から営業している名物ロッジのオーナーです。
先祖代々受けつがれてきた素朴な暮らしを淡々と守るティモ。
アルプスに生きる鳥や小さな虫たち、そして樹木や草花まですべてを知り尽くし、みんなから尊敬され、相談ごとをもちこまれる「山のマイスター」です。
ティモの生活はほぼ自給自足ですので、早朝から夜遅くまでやらなければならないことが山のようにあります。
周囲で採れた果実や木の根を食べ、夏の終りには、冬ごもりのためのさまざまな保存食を仕込みます。
さらに、アルプスの森から伐採した木材の製材クズを燃料にしたバイオマス暖房の利用。
雨水も無駄にせず貯め置きしています。
もちろん極力ゴミを出しません。
このような、ここ最近見直されてきたエコロジーなライススタイルこそ、ティモがものごころついたころから実践してきたごく当たり前の暮らしなのです。
そして、ティモにとって一番大切なこと、それは「居心地がいいこと」です。
自分にとって、ゲストにとって、周りの自然にも居心地のいい環境、これを追求した結果、今の暮らし方になりました。
20人もお客がくれば満杯のティモのロッジ。
彼の暮らしぶりをお手本にしようと世界各地から訪れるゲストで、一年中にぎわっています。
とはいえ、働き者でありながら、のんびりとして鷹揚なオーストリア気質のティモ。
静かに冬ごもりができなくなってしまったのが、目下の大きな悩みではありますが・・・
※オーストリアのキャラクター、ティモの創作にあたって、オーストリア大使館商務部のみなさまに多くのアドバイスをいただきました。
心よりお礼を申し上げます。
※このたび、オーストリア大使館商務部が今年発行しました「Austria-Japanオーストリアー日本」著者:エルンスト・ラーシャン氏を参考にさせていただきました。オーストリアと日本との交流史、ならびにオーストリアの文化・芸術、環境、暮らしぶり、食など、全てがコンパクトにまとめられた全ページカラーの素晴らしい書籍です。
2007年「動物かんきょう会議」が静止画部門奨励賞を受賞!
2008年「クロッチ」を初出展!
2009年ふたたび「クロッチ」で出展!
今年で開催第8回目を迎えた東京コンテンツマーケット。
http://tcm2009.jp/
2007年にはじめて「動物かんきょう会議」で出展応募し、「静止画部門奨励賞」を受賞。
その後、2008年、2009年と「クロッチ」で出展させていただきました。
東京コンテンツマーケット(TCM)は、アニメ、ゲーム、CG、映画、キャラクターなど様々なオリジナルコンテンツが集まる、日本のクリエイター総合見本市です。
今年も全国の応募者から選ばれたクリエイター(法人、団体、個人など)の出展ブースは80あまり。
さまざまなクリエイターのブースをめぐり、作品を見るのは本当に楽しいです。
しかも一度に、さまざまなクリエイターの方々と知り合える絶好のチャンス。
現に2007年にわたしたちのブースの真正面に出展していたクリエイターの方にコーディネートしていただいて、「クロッチ」のテーマソングムービーを作ることができました。
そして、何よりも業界の方々をはじめとして多くのビジネス関連の方々と交流をさせていただき、アドバイスやサポート、そして大きなチャンスをいただきました。
2008年には東京国際映画祭(TIFF)の併設コンテンツマーケットTIFFCOMhttp://www.tiffcom.jp/2009/の、国際共同製作の推進を目的とした企画マーケットであるTPG(Tokyo Project Gathering)に、動物かんきょう会議を出展させていただくことができました。
ここで、海外のバイヤーの方々から高く評価をいただいたことが、動物かんきょう会議の大きな展開につながっています。
世界の七不思議、古代都市エフェソスのアルテミス神殿の遺跡。
ここが幼いころから慣れ親しんだラムジィの遊び場です。
キリム工房を営む祖父に育てられたラムジィは、おじいちゃんが大好きです。
伝統的な織物キリムを世の中に広めたいと、きれいな色を出すために草木染めを研究する祖父のうしろ姿を見て育ったラムジィ。
学校を卒業したらおじいちゃんの工房でキリムの修業をするつもりです。
とはいっても、14才のラムジィは遊びざかり。
毎日のように神殿の遺跡あたりをうろついては、宝探しをしたり、観光客をガイドしてお小遣いをかせいだり、時にはおじいちゃんの工房ヘお客を連れてきたりと、好奇心いっぱいの少年なのです。
モスグリーンの帽子をかぶったラムジィ、オリーブの小枝を持って今日も遊びにでかけます
身長3メートル体重500キロをこえるホッキョクグマのヴァンダー。
その巨漢とクールなセンスを活かした家具職人としてひっぱりだこです。
ヴァンダーの手にかかれば、ガタガタの古い家具は命を吹き返し、粗大ゴミが雰囲気のあるアンティーク家具に生まれ変わるのです。
流氷に乗って、北半球の各地を移動し、家具職人としての腕をふるいながら放浪の旅をしていたヴァンダーでしたが、近年、温暖化のせいで流氷が解け、移動するには自力で泳ぎつづけるかボートを漕がねばならなくなりました。
今日まで、体力のない多くの仲間が流氷にたどりつけず力尽きておぼれ死にました。
極北の海で起きている深刻な「生命の危機」。これを「みんなに知って欲しい」との切実な思いから、動物かんきょう会議にかけつけたヴァンダー。
何かと頼りになりそうな風格ではありませんか?
道具箱ひとつを抱え、放浪職人として一年のほとんどを旅しているヴァンダー。
皇帝ペンギンのペルペルはパパが大好き!年々、増える観光客をガイドして、
南極大陸中を移動しているパパのエンペラのそばを離れようとしません。
この地球上で最も寒い大地で暮らすペンギンたちは、文字通り身を寄せ合って、
ブリザード吹きすさぶ酷寒を生き抜きます。
ペルペルがまだ卵の中にいた時、パパのエンペラは、ほぼ2ヶ月間、
飲まず食わずでペルペルを暖め続けました。そのころからのペルペルの将来の夢は、
パパといっしょに南極をガイドしながら、この地のすばらしさを世界に伝えていくことです。
神秘的なオーロラや、氷の大地、この南極大陸には人間が永住したことがなく、
いわば手付かずの大自然が残されている貴重な地域なのです。
このたび、動物かんきょう会議のために、生まれてはじめて故郷を離れたペルペル。
何よりもまず、気候のあまりの違いに驚いています。
白一面の氷の大地で目立つ服装を心がけているエンペラ。
お気に入りのネクタイは、口元の色とカラーコーディネイトしています。
世界遺産の街サンクトペテルブルグ、子どものころから美術館や宮殿に足しげく通って審美眼を鍛えたターニャ。若いころはオペラ歌手としてマリンスキー劇場の舞台を踏んだこともありましたが、引退した今は、帝政ロシア時代の絵画や調度品を扱う古美術商をしています。
外国人観光客だけではなく、街の若い人たちにも、古き良き時代のロシアの伝統や美意識を伝えたいと、ターニャは定期的なアートセミナーをボランティアで開催しています。
オペラ歌手だったターニャは、いつも琥珀や金のアクセサリーで、
ゴージャスに装っています。
ビーバーのイーヴァは、カナダの森林公園の沼地にアトリエをかまえるアーティスト。木を削り枝を集めてはダムをつくり、生き物が住みやすい環境を創出するインスタレーションを世界各地で行っています。川の流れをせき止めてダムを作り、その内部に住みかをつくるビーバーですが、自らの習性ともいうべき才能をさらに進化させて、インスタレーションにまで昇華させたのは、アーティストのイーヴァです。
イーヴァが川をせき止めて創った池は、多くの生き物たちに大きな恩恵をほどこします。イーヴァの池には水草が茂り、水鳥の住み処となります。数十年の歳月を経て、池には肥沃な土砂が堆積し、草が生茂り、その草を食べに草食動物が集まってくる。と、こんな感じです。
イーヴァのインスタレーションは、広い空間と長い時間をかけてじっくりと醸成され変化するアートです。さらに環境にも潤いを与えるので、エコスタレーションという新しい環境アートの分野の草分けとなっているのです。
夜行性のイーヴァ。手編みのナイトキャップと、
防水加工の動きやすい部屋着がお気に入りです。
山であろうが街中であろうがたくましく生き抜く日本のカラス。動物かんきょう会議に、都会のカラス、カラオがかけつけました。長年、中堅の運送会社に勤務するカラオは、20人ほどのドライバーを統率する管理職。
でも、外回りが大好きなカラオは、内勤業務に満足できず、しょっちゅう、部下のフォローという名目で配達にでかけるのです。
実は、カラオは、スケボーの達人で、その世界ではかなり有名な存在。休日ともなると広場にでかけていっては後輩の指導にあたり、自らも高度なテクニックを披露して通行人から拍手喝采をあびています。配送の仕事で鍛えたからだを趣味のスケボーでも活かす! 都会生活を十二分に楽しむミドルエイジのカラオなのです。
配送の仕事はまさに天職のカラオ。鮮やかなユニフォームがけっこうお気にいり
スケボー片手にいそいそと出かけるオフのカラオ
生後5ヶ月の息子ジョーイから、一時も目をはなすことのできないルーポ。とはいいながら、オシャレにも気をぬかない新米ママです。シドニーにある鉱物輸出会社で秘書をしていたアカカンガルーのルーポは、初産をきっかけに故郷に戻ってきました。
オゾン層の破壊が深刻なオーストラリアでは、99%UVカットのサンシェード付きベビーカーはもちろんこと、サングラス、つば広の帽子と日焼け止めクリームは必需品です。ママ友だちとのおしゃべりでも、子供たちへのUV対策がいつも話題になるほど。SNSで、世界のママたちと「子供たちのためのエコ」を語り合う毎日です。
今日も、ベビーカーとのカラーコーディネイトで装うルーポです
ガラパゴスゾウガメやガラパゴスイグアナ、ガラパゴスペンギンなど、独自の進化を遂げた生物の棲息する場所として有名なエクアドルのガラパゴス諸島。近ごろ、絶滅が懸念されていたリクイグアナの新種ピンクイグアナが自然繁殖で100頭も確認され、話題になりました。
>毎日新聞Webサイト
http://mainichi.jp/select/today/news/20090605k0000e040071000c.html
さて、ピンクイグアナのイーグは、過酷な環境の中でたくましく生きぬくサボテンに、恐竜を先祖にもつ爬虫類のイメージを重ね、研究を深めていくうちに、サボテンと会話ができるようになりました。
そんなイーグが、サボテンとの細やかな心の交流を通して生み出したのが、長寿エキスです。今、義理の弟ガーラが営む食品加工場で、その商品化に成功し、世界各地から注目をあびています。
イーグは朝から晩までサボテンの研究に余念がありません
サボテン柄のシャツがお気に入りのガーラ
一生のほとんどを熱帯林の木の上ですごす「森の人」オランウータン。
「森の人」の聖地インドネシアでは森林破壊がすすみ、この20年間で、なんと8割もの生息地が失われたそうです。
絶滅の危機にあるオランウータン。幼いころから、将来への不安を感じてきたウータは、生物学の研究者になり、森林保護の仕事もしながら、ボルネオの森を見まわる毎日です。
仕事のときは、いつも筆記用具を持ち歩き、フォレストレンジャーのユニフォームを身に付けているウータですが、OFFタイムには、大好きなバティックの民族衣装に着がえ、のんびりと釣りをするのが一番の楽しみです。
森を見まわるウータは完全防備
休日は大好きなバティックで釣りに
このたび、動物かんきょう会議の仲間となったジャイアントパンダのパオは、中国の四川省生まれ。エネルギー関連の会社をおこしたのは10年前です。会社は順調に大きくなっています。朝から晩まで仕事におわれるパオの楽しみは、一人娘のランランと、ドミノ倒しをして遊ぶこと。
そして、幼少のころから、画家だった祖父の手ほどきをうけたパオは、水墨画の腕前もなかなかのものなのです。
このたび、動物かんきょう会議の仲間となったオンドリのジャンは、南仏はニースの生まれ。今はパリの小さな出版社で編集の仕事をしています。毎朝、オフィスの近くのカフェで、5種類の新聞に目を通し、カフェの常連たちと、雑談をかわしてウォーミングアップをするジャン。
多くのパリジャンがそうであるように、ファッションにはちょっとこだわりをもっています。
実は、ここ3年ほど、日本のコミック文化にはまっているジャン。3月、モナコで行われたイベントへ、動物かんきょう会議を応援にかけつけてくれました。
フランスから登場したジャン
Forum International Cinéma & Littératureは、「文学」と「映画」。
この2つの世界のコラボレーションのために、
2001年からモナコで毎年開催されているイベントです。
今回、お誘いをいただき「動物かんきょう会議」をブース出展させていただきました。
モナコに足を踏み入れたとたん、目に飛び込んできたのは、
カジノの周囲、有名なホテルやカフェが立ちならぶ街角、公園のいたる所にかかっている
Forum International Cinéma & Littératureの青い垂れ幕。
思わず身がひきしまりました。
そして、会場は地中海を一望できるレーニエ三世公会堂。
海に面してガラス張りの建物は、2階の文学カフェコーナーと3階フロアが、
吹き抜けになっていてすばらしい眺めです。
イベント初日は、フランス国鉄のストの影響があったようでしたが、
2日目、3日目と多くのゲストがみえ、会場はとても活気づいていました。
ゲストはフランス、フランス語圏の方々をメインに、地中海沿岸の国々、
その他、ヨーロッパの国々の方々でした。
「動物かんきょう会議」のブースにも、TV関係、映像関係、出版関係者が、立ちよって、
わたしたちのコンセプトに大きな興味と共感を示してくださいました。
フランスでは、環境問題への意識が最近、急速に高まってきたということで、
メディアには、子供たちへの啓蒙が特に大きな関心事となっているとのこと。
そういった意味でも、「動物かんきょう会議」は面白い企画として関心を集めたようです。
「動物かんきょう会議」のイラストやストーリーもさることながら、
環境問題というテーマと、「異文化コミュニケーションや多様性の重要さ」というコンセプトに
とりわけ共感をいただきました。
最後に、イベントの主催者の方々、事務局スタッフのみなさまに心よりお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
観光客でにぎわうカフェの前にたなびくイベントの青い垂れ幕
カジノの正面の公園にもイベントの青い垂れ幕がずらり
吹き抜けの会場から臨む地中海
飾り付けを終えたばかりの動物かんきょう会議ブース
動物かんきょう会議プロジェクトでは、
六本木ストライプハウスギャラリーで開催した
「動物かんきょう会議展」2008年1月28日-2月3日で
五感で世界の多様性を感じよう! をテーマに
「ゾッターチョコ」と「チョコレボ」とコラボレーションしました。
→ストライプハウスギャラリー「動物かんきょう会議展」イベントサイト
→ゾッターチョコレートのサイト http://zotter.jp/