【ご案内】日本と世界の子どもたちが創発。「せかい!動物かんきょう会議」プロジェクト
2017年6月25日

日本と世界の子どもたちが創発。
「せかい!動物かんきょう会議」プロジェクトがはじまります
World ! The Animal Conference on the Environment PROJECT

 

はじまりは、考えるきっかけをつくる「動物かんきょう会議」シリーズ

1997年、地球温暖化防止京都会議COP3をきっかけに、"動物になって考えよう"をコンセプトに作品「動物かんきょう会議」(全8話)を発表し、2002年に絵本シリーズ(全国学校図書館選定図書)を発行しました。
2010年、生物多様性名古屋会議COP10に合わせてアニメシリーズ(1話5分・全20話)を製作し、NHK教育TVにて全国地上波放送しました。翌年、第19回地球環境映像祭での「子どもアースビジョン賞」受賞をきっかけに、小学校への出前授業用アクティビティを開発しました。内容は、冒頭の5分間でショートアニメを上映し"問題提起"し、残りの30~40分で子どもたちが動物キャラクターの立場になって"会議"をするというものです。

 

 

自分を表現したがらない子どもたち

教室版「動物かんきょう会議」では、子どもらしい自由な発想が飛び出すことを期待していました。ところが、教室に入って一番驚いたことは、子どもたちの"声が小さい"ということです。自信なさげで、相手に意見を伝えたいという意思が弱いのです。出前授業を重ねていく中で、この傾向は小学校高学年"10~12歳"くらいから急速にはじまり、"いじめ"などの問題が背景にあることがわかってきました。

 

国際NGOとの実証実験をとおして新たなアプローチを発見

本アクティビティの特徴の"動物になって考える"ことは、《人としての立場、国籍や性別、職業や年齢に囚われない状態になることで"自由な発想"を引き出す》ための演出です。対話をとおして子どもたちは個性をクッキリをさせ、クリエイティブをする楽しさを体験していきます。
2011年、世界33ヶ国の子どもたちと「木を植える」活動をとおして人材育成をする公益財団法人オイスカが開発パートナーに加わりました。日本に招聘される10~15歳の多国籍の子どもたちは、子どもらしい自由な発想で、目をキラキラさせながら本アクティビティに参加します。彼らの姿を目の当たりにして《言葉は通じなくても、世界の子どもたちは日本の子どもたちを"刺激"するに違いない》と考え、本アクティビティ「せかい!動物かんきょう会議」は誕生しました。

 

「動物かんきょう会議」から「せかい!動物かんきょう会議」へ

「動物になって考えよう」を合言葉に、子どもたちが大好きなアニメーション手法を用いて、次世代の日本と世界の子どもたちが、よりよい地球の未来について話し合い考え合う「教育コンテンツ番組」を含む総合エデュテイメント事業へと進化しています。
「オリジナルコンテンツ」 x「教育」x「テクノロジー(IT技術・AI機械翻訳)」で日本発のプラットフォームをつくり、幼少期に世界課題「SDGs」とつながる機会を提供することが目的です。また、本プロジェクトは、2016年春、モントリオールのコンテンツ産業企業と日本・カナダ共同開発することで合意しました。

 

【第1期】1997年 – 2013年
絵本(全8話)x アニメーション(1話5分全20話)で
考えるきっかけを提供する「動物かんきょう会議」シリーズ

 

【第2期】2014年 –
コンテンツ x 教育 x テクノロジー(IT技術・AI機械翻訳)で
世界課題「SDGs」とつながる「せかい!動物かんきょう会議」

 

 

2016年9月18日、練馬区立美術館を会場に、日本とミャンマー、モンゴルの子どもたち約20名と「せかい!動物かんきょう会議」を実施しました。

(c) 2016 WACE / OISCA

 

2016年12月25日、ミャンマーで開催された「せかい!動物かんきょう会議」

(c) 2016 OISCA