今日はカイ日本語スクールの留学生たちがつくった「せかい!動物かんきょう会議in大久保」の3日間にわたるプログラムの最終日。想像を超えた見事なコミュニケーション力が発揮され大盛りあがりの大団円でした。異文化がポジティブに発揮された時になせるワザです。
16名の留学生たちがファシリテーター役となり、2クラス40名の児童と動物視点で、テーマ「動物たちが人間から受けている被害」について白熱会議をしました。話し合いを進めていく中で動物たちのほぼ全員が人間のことが嫌いになりました。中には、人間をやっつけたいという動物までいます。
終盤、小学校の担任先生に進行をバトンタッチ。先生が「今から君たちは動物から人間にもどりますよ。はい、お面をとって!」そして「人間である君たちは、動物たちのために今からなにができるかな? 意見がある人、手を上げて!」と場面展開しました。最初はパラパラでしたが、同級生の発言を聴きながらどんどん上がる手、手、手。その時の子どもたちの一瞬ハッとした表情と手をあげる姿が印象的でした。
動物会議後には、陽気なバーブ・ウママン司会で動物モノマネショーゲーム。留学生、そして子どもたちが動物キャラクターになりきって芸をします。大きな歓声、満面の笑顔が広がります。
終わりの挨拶は学生たちのそれぞれの母国語(スペイン、中国、アメリカ、ベトナム、インド、イタリア、スイス、チリ、ブラジル、イギリス)で「ありがとう」を掛け合いました。
外国人留学生と小学生という、これまでで“最大級”の異文化ギャップを「チャンス」ととらえ、果敢に持ち前のクリエイティブ力を発揮し、マゼコゼチームを明るく見事にまとめあげたのが監督のアンドレアさんと担任の中村先生と坂内先生です。カイ日本語スクールの留学生のみなさん、感動しました。どうもありがとう!
2017年12月15日
動物かんきょう会議プロジェクト
総合プロデューサー イアン
WACEオリエンテーション:
2017年9月8日(金)11時〜12時50分:カイ日本語スクール
WACE講習日:
11月6日(月)11時〜12時50分:青山学院大学
11月13日(月)・20日(月)・27日(月)各回11時〜12時50分:カイ日本語スクール
子どもたちと顔合わせ(インタビュー):
2017年11月22日(水)11時00分~12時15分:新宿区立大久保小学校
「動物かんきょう会議 in 大久保」開催(3日間):
2017年12月6日(水)
「動物キャラクターづくり」
動物になって考えるという”視点”を伝える
2017年12月13日(水)
「動物キャラクターになりきる」
参加者全員が自己紹介しあい”個性”を知り合う
2017年12月15日(金)
「動物かんきょう会議」
動物目線で考え、発想する”新体験”を提供する
各回10時40分~12時15分:新宿区立大久保小学校
参加者:
カイ日本語スクール(18名)、新宿区立大久保小学校5年生(40名)
学生指導:
中村雅子、坂内香織、アンドレア・ゴッバト
WACE講師:
イアン、佐藤洋一
協力:
山田歩実・勝間美帆(青山学院大学玉木ゼミ)、中山亮、筒井公子
主催:
カイ日本語スクール ヌールエ デザイン総合研究所
協力:
新宿区地域文化部多文化共生推進課 新宿区教育委員会
キッズデザイン協議会 青山学院大学 博進堂
異文化ギャップを埋めるためのさまざまな演出や工夫は、期末試験で忙しい合間を使って、学生たちが自らあみだしたもの。ファシリテーターの表情には自信があふれています。
8M-1 チーム
コロコロ猫のコロ(チリ)
第1回・司会
馬のバーブ・ウママン(アメリカ合衆国)
第3回・モノマネゲームショー司会
バッファローのクサ(ベトナム)
第2回・説明
スローロリスのロリー(イギリス)
第1回・司会
サンケンのアオちゃん(台湾)
第2回・司会
牛のうしそう〜(スペイン)
第2回・司会
ロバのロバート(スペイン)
第3回・パフォーマー
8M-2 チーム
ユニコーンのまこと(アメリカ合衆国)
第2回・司会
さるのハヌ(インド)
第1回・司会
のら犬のワン(台湾)
第1回 第2回・説明
めがねざるのサラ
第2回・司会
さるのさるるん(台湾)
第3回本番・司会
セームのサム(スイス)
第3回本番・司会
かものかもっこ(イタリア)
監督
記念撮影
(左から)中村先生、坂内先生、松尾先生、ニュンさん、アンドレアさん、ダビドさん、スダカルさん、チューセンさん、カリナさん、アレックスさん、ゲンさん、ホセさん、クリステルさん、レンさん、コウさん、(リアさん、チェンさん、リチャードさん、マリアナさん、リビオさん)そして山本校長
ありがとうございました!
プロジェクト活動証明
上記の者が「せかい!動物かんきょう会議」プロジェクトに参加し、
10週間に渡り多くの日本人と関わりながら、異文化と幾多のコミュニケーションギャップを乗り越えました。その結果、最終ゴールである小学生との動物かんきょう会議のファシリテーションを完遂したことを讃え、ここに称します。
2017年12月22日